3.11・対津戦闘詳報-大津浪-まぐろぐ [大津浪]
3.11・対津戦闘詳報-大津浪
- 3.11大津浪は、広島型原爆約3万2千発分のエネルギーに相当。
- リアス式海岸では、最大遡上高が39.7mに達す。
- 三陸沖北部では、断層滑りが発生した可能性を指摘。
我が分團のポンプ2メ避難行動を促すべく.....
5分後の15時25分頃の第一波・生死を別つ
要約
- 大津浪は、広島型原爆約3万2千発分のエネルギーに相当。
マグニチュード(M)9の巨大地震で、
2段階の津浪が発生し被害を拡大させた。 - なぜ2段階の津浪が発生したのか。
- 分岐断層。
- 断層滑り。
※ 引用 今村文彦東北大大学院教授 (津浪工学)
- 北の漁師の戦訓
☆なぜ2段階の津波が発生したのか
今村教授は、
断層が大きく滑った海溝寄りの浅い部分に着目。
この領域にある柔らかい層が滑りを増幅させた可能性がある。
[分岐断層]の存在や地滑り説も研究課題となっている。
- 断層滑り
宮古市以北では、震源近くの大船渡市や陸前高田市よりも
高くなったのは、三陸沖北部で津浪を引き起こす
[断層滑り] が拡大した可能性が指摘されている。
☆北の漁師の戦訓
リアス式海岸では、津浪が陸を駆け上がることで高さを増し、
引き浪も強かった。
他方、仙台平野・福島県の平野部では、内陸まで4~5kmまで
浪が浸入。 引き浪はほとんどなかった。
宮古市以北では、震源近くの大船渡市や陸前高田市よりも
高くなったのは、三陸沖北部で津浪を引き起こす
断層滑り が発生した可能性が指摘されている。
※ 引用 今村文彦東北大大学院教授 (津浪工学)
☆北の漁師の戦訓
・行動
まず行動を開始する。地震そく津浪が予測される地区は、
『てんでんこ』もいいが家族肉親を先導よろしくリーディング。
次いで、いつもの「向こう三軒両隣」-コミュニケイティング。
独立して行動できる子供らは、先行させる。
足腰不自由な年寄りは、地方状況によりマイカーもまたしかり。
この際は、警報の発令前に避難するが肝要。
・要すれば、「非常部署表」作っておき日頃の状況設定が肝心だ。
「生命維持の能力」は己しかないと知るべし。
備えあれば憂いなし、と。 ただ神明は自ずから助る者を助。
大変な数の年配者がみまかつた。遺体収容全部それ。
☆状況の説明-消防の戦闘詳報
1.サイレン-注意喚起信号の不足(吹鳴の音量と吹鳴数の不足)
通常のサイレンと何ら変わりがなかった。
したがって町の衆は、「なんだろう?」とサイレンがうるさいのか、
耳をふさいでショッピング-状況を想像できなかった。
2.大津波警報が出ているのに「波の高さ、ここまではこないだろう」、
あるいは津波そのものを知らない、発想しない。
「縦揺れの地震-震源に近い」と知るべし。
三陸であれば、地震の起きる場所は決まっているから、
30分の余裕がある。だから歩いて十分に逃げられた。
「積年の太平の世に狎れ」-治にいて乱を忘れた。
3.避難訓練-平素の訓練につとめざるべからず
社会インフラを止めるぐらいの覚悟が必要かと-状況設定。
すぐる阪神淡路大震災の1年後の訓練では、「通信手段」にそごがあり
うまく機能しなかった。そこで県知事曰く「あのときと同じじゃないか!」
と怒った。「日本人は歴史に学ばないDNAを持っているらしい」
私たちの町は避難訓練の回数が少なかった。
4.火災防御-漏電の火災の多発
我らが町は主として市街で発生した。さながらゴーストタウンのごとし。
町内真っ暗-消防水利の特定に奔命さる。加えて分團員の負傷あり。
ここに「スイッチ断ボール」-[http://www.bbk-nip.jp/]を紹介。
NHKの「まちかど情報室」で取り上げた製品です。
※ 「漏電」 火薬の導火線のごとくすごい速さで火花が移動する。
恐ろしいことですな。
5.通信方法-非常時(停電)にどうする
手段として「人力」信号を工夫する。「笛、旗、手信号」など。
消防は半鐘が伝統だ。
デジタル機器は保守に面倒だ。電池がなくなるとアナログでは動作
するのに融通が利かない。
6.自衛隊とのコミュニケーションを日頃からとっておく。
彼らは全波通信機(発電機付き)・高機能多用途車。
これが一昼夜ないし4日ぐらいで配備になる。
このぐらいの日数は水さえあれば「生命維持」は可能なり。
7.リアルタイムに警報・情報の発表-市庁舎屋上より
防潮堤の高いのも善し悪しだ。「河川水の引き」が全く不明。
※ 『部隊編成(女子を含む)』をなすべし。
3.11の今回の写真撮影は仕方がないが、リアルタイムに
気象庁の発令を待つことなく随時警報を、
『司令塔たる市庁舎屋上によって市職員(女子は炊き出し)を
選抜、広く市民へ大津浪状況を知らしむる』
※ これら広報活動は自衛隊配備まで間断なく行動すること。
併せてサイレンなど設備し、要すれば海側にある『漁協本部
ビル』を漁協職員をして『尖兵監視哨・第2部隊』として、
運用すれば最上と考える。
※ 発想の転換-戦訓
このようにして動的な注意喚起は、市民をして『あ、市役所が
鳴ったぞ! 何か異常が起きたぞ!』効果絶大と考える。
なにしろ、日本唯一のリバーサイド市役所たる所以なり。
すなわち『戦闘司令所』と。
後記
3.11東日本大震災につき拙文を寄せましたが、概ねこの2月をもって
求めても得られない『戦訓』を草しました。
先々、学者諸先生方の論文を見ながら北の漁師の安全保障感より、
ものしたいと思います。
分團の活動間消防の赤袢纏に、再三お礼の挨拶を頂いた。
また、初動早く二回も町内に避難行動を促したので助かったの
一言が後で聞こえたことは、将に火消しの本領というべきか。
小輩が懸念するところは、『貞観の大地震の世紀』が続くのか?
[千年に一度の巨大地震の世紀]
寒川(さんがわ) 旭・産経新聞招聘研究員(地震考古学) 論文
「千年に一度の巨大地震の世紀になるかも知れない」と
警鐘を鳴らしておられる。
H24 2012-02-13 1020
まぐろぐ
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